幸せの達人
私の空手の先生が言っていたのは、
真の達人のしるしは完璧さではなく、
むしろ、しくじったときに何も起こらなかったように、
自分のおかした間違いが
まったく完璧だったかのようにそのまま続ける力だ、
ということでした。
『つかめないもの』 ジョーン・トリフソン (著), 古閑博丈 (翻訳) より
どうしたら思い通りの人生になるか、ではなく、
全く思い通りにならないこの人生に、どうしたら上手に対処できるか?
ということを教えてくれるものこそが、本当の知恵ではないだろうか?
人がなぜ自分の人生を思い通りにしたいと切望するのかと言えば、
それは人生というものが全く思い通りになっていないからである。
つまり、その人は本当は、無意識下では
「人生は思い通りにならない!」と深く信じ込んでいるのだ。
でなければ、人生を思い通りにしようなどと思うはずがない。
このパラドックスに気づいている人は意外と少ない。
そもそも世の中には、なぜこれほどの願望実現法が、
つまり「思い通りの人生を生きるための方法」が溢れ返っているのだろう?
いつか究極の願望実現法みたないモノが見つかって、
全ての人が思い通りの人生を歩むようになり、
そういった願望実現法みたいなモノが
全く必要とされなくなる日は来るのだろうか?
もちろん、そんな日は永遠に来ないだろう。
たとえば、
あるオリンピック競技の参加者全員が、
究極の願望実現法を実践して金メダルを取ろうと挑戦してみても・・・
その競技の金メダルを獲得する人は、やっぱり一人だけのはずだ。
だって、勝ち負けのあるスポーツ競技というのはそういうものなのだから(笑)
正直になってみれば、この事実一つとってみても、
「人生は思い通りにならないのだ」
ということを、如実に証明しているのではないだろうか?
だから、それに気づいた賢い人たちは、
必死で何かを求めたりしない。
なぜなら、
「求めること」それ自体が苦しみの元凶だと知っているからだ。
だから彼らは、どんなことが起きようと、
ただ起きたことを【ゆるして受け入れる】。
もしも本当に人生が思い通りなのであれば、
人がすべきことは、ただそれだけだとわかっているからだ。
つまり、人生が思い通りになることを本当に信じている人たちは、
見かけ上は人生にどんな悲惨なことが起きたとしても、
ただ起きたことを【ゆるして受け入れる】のである。
人生が思い通りになっている時、つまり幸せな時、
人がすべきことは、ただそれだけだとわかっているからだ。
実のところ、
思い通りにならない人生そのものが問題なのではない。
むしろその逆で、起きたことを素直に受け入れられない、
その人の「頑(かたく)なな思い」の方こそが邪魔なのだ。
このパラドックスに気づいている人も意外と少ない。
誰もがみな自分の【思い】の奴隷になってしまっているからだ。
本当はそんなもの、まともに相手にしなければいいのだけれど。
そうは言っても、きっとあなたは自分の【思い】を手放さないことだろう。
それが【思い】の奴隷になってしまっている何よりの証拠だ。
たいていの人は、
「僕の言うことを聞いていれば、いつか願いが叶うよ!」
と耳元で囁き続けるこの【思い】という名の詐欺師の言いなりになっている。
でも、よく考えてみて欲しい。
あなたにとって何か望まないことが起きたとして、
そこにその「望まないこと(つまり、嫌なこと)が起きてしまった!」
という【思い】がなかったのなら・・・
あなたはその出来事をどんなふうに受け止めるだろう?
実は、次々と願いが叶うことよりも、
願いそのものが全く出てこなくなってしまった方が、
人は幸せなのではないだろうか?
なぜなら、人が本当に幸せな時には、
もう何も願いなんて出てこないはずなのだから。
もしもそうでなかったら、
それは本当の幸せとは言えないはずだ。
一度このことを、よーく考えてみてほしい。
ただ慌ただしいだけで、
本当は虚しいままのあなたの人生に、
もしかすると、何か大きな気づきが起こるかもしれないから。
思い通りの人生にしようと苦闘するのではなく、
この際、その分別くさくて窮屈な【思い】の方をこそ、
勇気を出して手放してみてはどうだろうか?
それこそが幸せに生きるための本当の知恵であり、
幸せの達人への近道なのではないだろうか?
時間のある時でかまわないから、
一度このことを、よーく考えてみてほしい。
きっと、あなたの人生が、
少し変わって見えてくるはずだから。
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